由比の名物といえば桜えびである。桜えびの刺身・ゆで桜えび・桜えびのかき揚が並んだ定食。
桜えび「ごとき」で、桜えび「ばっかり」ではたして満足するかと思えば、意外や目先が変わるので楽しめたのである。
デザートにミカンがつくのも、静岡の定番だ。（12：31　由比町由比・由比川西詰）

　
由比川を渡ると由比宿である。由比正雪の生家と言われる「正雪紺屋」。今も営業している。
道をはさんだ向かい側は、本陣跡が公園として整備されている。「広重美術館」もあるらしい。（13:11　由比町由比・由比川から東）


宿を抜けるとすぐ蒲原町に入る。（ちなみに、蒲原町は２００６年３月末に由比町に先行して飛び地合併で静岡市になっている。）
蒲原町に入ってすぐ東海道はバイパス以前の旧国道１号線に合流する。
東名高速道路下のバス停に、妙に立派な椅子が置かれている。（しかも、ザブトンつきだ。）
しかも、よく見ると、盗まれぬようフェンスに留められている。（13：25　静岡市清水区蒲原神沢・東名高速道路下）


昼食時のビールも効いてきてトイレに行きたくなるが、適当な場所がない。
このあたりの公共施設は、みんな日曜日は休み。ガソリンスタンドもパチンコ屋もない。
なんとかファミリーレストランを見つけて飛び込む。アイスコーヒーを注文したら、ドリンクバーの店だった。
とりあえず、ほっとする。


　　
と、落ち着いたところで、目の前が蒲原宿への入口だった。
ここで旧国道から離れ、左・右と曲がって旧国道に沿った旧道に入る。（14：16　静岡市清水区蒲原３丁目・旧蒲原町役場南東）

　
街道沿いの洋館といえば、医者というのが定番だが、この建物は国登録有形文化財になっており、
なんと一 般公開までしている。（14：21　静岡市清水区蒲原３丁目・蒲原郵便局西旧五十嵐歯科医院）

　　　
蒲原宿本陣跡。もちろん、建物は往時のものではないが、それなりに観光客もいる。
すぐ向かいには、（旧）町営らしい「お休み処」がある。（14：27　静岡市清水区蒲原２丁目・ＪＲ新蒲原駅北）

　
いきなり斜面に横たわる巨大な送水管に驚かされる。（ほとんどの東海道旅行者サイトで紹介されている。）
どうやら、工場で使用する電気を発電しているらしい。（14：36　静岡市清水区蒲原２丁目・日本軽金属蒲原工場北）

　
一里塚に鳥居があるのも珍しいが、三方が個人の家に囲まれているのが面白い。
むしろ、一里塚のおかげで窮屈な家になっているというべきか。（14：40　静岡市清水区蒲原１丁目・光連寺から南西）

　
富士川が近くなったところで、道は左に曲がり登りになる。
登りきった所で東名高速道路を渡る。橋の途中で、正面の富士を写す。（下の高速は真っ暗になってしまったが。）
渡ってしばらく行くと、富士川町に入る。（14：51　静岡市清水区蒲原・東名高速道路上）

　
ゆるやかな下り坂で新幹線の下を抜け、さらに東名高速道路の下を抜けると、
再び、正面に富士。（15：19　富士川町中之郷・ＪＲ富士川駅から西）

　
小学校の前に「歩行者用押ボタン」がある。しかし、なぜ「トラちゃん」？（15：30　 富士川町岩淵・第一小学校前）

　
曲がり角に一里塚がある。しかも、左右に木が植えられている。
左の写真の右奥から手前に向かって歩いてきた。
右の写真は、曲がり角から進行方向を見て富士を写したもの。（15：33　富士川町岩淵・富士川町役場前）


ならば、角度によっては、二つの塚と富士が見えるのではないか。
ということで写すと、こんな感じ。電信柱が邪魔だが、まずまず。（15：37　富士川町岩淵・富士川町役場前）


なだらかな坂を降りきると、旧国道一号線と合流。富士川に出る。（15：51　富士川町岩淵・富士川橋西 詰）


富士川越しの富士山。いつのまにか、すっかり晴れている。
遠く川を渡っているのは、東名高速道路。(15:52 富士川町岩淵・富士川橋）


橋を渡りきると、川べりに「水神社」がある。けっこう大きい。
川を渡れば、富士市に入る。(15:57 富士市松岡・富士川橋東詰）


しばらく、旧国道１号線を進む。ＪＲのガードをくぐったところで、街道は右に分かれる。
まったく都市の生活道路になっているで、街道らしさはうかがえない。(16:23 富士市柚木・ＪＲ身延線柚木駅東）


ＪＲ富士駅に続く通りに出たところで、今回の旅は終了。
やはり、正面に富士が見える。(16:37 富士市本町・富士第一小学校西）