本当なら、次の旅は３月の連休のはずだった。
さらに言えば、５月の連休では、和田峠を越える予定だった。
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ところが、３月１１日の地震である。
東北だけではなく、信州でも大きなものがあった。
けっして被災地を歩くわけではないが、３月中は関東地方でも物資や交通が不安定だった。
そんなわけで、やむなく中山道徒歩旅行を延期したのだが、
案の定というべきか、本来の出発予定の日には、被災地支援で職場に呼び出されていたのだった。
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とはいえ、いつまでも待っているわけにはいかない。
暑い夏を避けて、せめて９月になれば歩けるだろうという読みで、
９月の連休に、少しでも和田峠に近づこうと考えた。
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その読みがいささか甘かったのは後の話として、まずは出発までの話だ。
朝の新幹線に乗ると、ちょうど東京で昼食になる。
かつて食堂車を運営していた日本食堂の レストランが東京駅にあって、内装も食堂車風にしている。
ハヤシライスは、食堂車当時からの人気メニュー。サッポロのラガーも珍しい。（13：57 東京都千代田区・東京駅)
長野新幹線で軽井沢駅へ。軽井沢でもう一泊するのは、同行者の強い希望である。（16：17 軽井沢町軽井沢東・軽井沢駅)
関東出身の同行者は、軽井沢でゆったりとした時間を過ごすことに、特別なこだわりがある。
２階の部屋から見える中庭が美しい。（16：26 軽井沢町大字軽井沢・旧軽井沢ホテル)
連休の軽井沢は、やはり関東方面からと思しき観光客でいっぱい。
まあ、中山道旅行でもやっていなければ、関西から二度も訪れることはなかっただろう。
人生のめぐりあわせを感じる。
散歩の後は、立派なディナー。
少なくとも、中山道では、当分食べられない。
まずは、シャンパンで乾杯。アミューズは、キャビアとミントが載った果物系だったか。
前菜は、スモークサーモンのサラダ。生で食べられるかぼちゃが珍しい。右はコーンだったかのポタージュスープ。
旨い料理とは、野菜が旨い料理のことだと、最近、思うようになってきた。
左は白身魚のバジルとパプリカの二色のソースだったか。右は肉の濃いソース。マデラだったか。すっかり忘れてしまった。
デザートの盛り合わせ。満腹で、満足。
さて、明けて朝。
よく晴れた。暑くなりそうだ。
前回、ゆっくり午前中をかけて歩いた道は、しなの鉄道でわずか一駅。
黄色の工事用車両が見えた。（9：07 軽井沢町大字軽井沢・しなの鉄道軽井沢駅)
中軽井沢駅に到着。駅周辺は、現在、改修工事中。（9：33 軽井沢町大字長倉・中軽井沢駅)
リゾート気分はここまでで、いよいよ徒歩旅行モードに入る。